非公式トレカを見分けるには
―「当店オリジナル特典」に気をつけて
質感では、もう見分けられません
公式ではないトレカ、いわゆる非公式カードが出回っています。
少し前までは、手に取れば分かるものでした。紙がペラペラで、印刷も粗い。でもいまは違います。
厚紙でしっかりしていて、触っただけでは本物と区別がつきません。正直なところ、公式より材質が良いのではと思うものすらあって、コスト面が心配になるくらいです。
つまり、質感で見分ける時代は終わりました。この記事では、いま何を手がかりにすればいいのかをお話しします。
① いま起きていること
オンラインのモールでアルバムを買うとき、出品しているお店にはいくつかの種類があります。
公式が認定していて、正規の特典トレカを扱うお店。そして、そうではない輸入代行のお店。後者にも、チャート集計の加盟店になっているところがあります。
ここが分かりにくいところなのですが、加盟店であることと、付いてくる特典が公式であることは、別の話です。売上はきちんとチャートに反映されるけれど、おまけに付くトレカは公式のものではない、というケースがあります。
そういうお店が用意しているのが、いわゆる「当店オリジナル特典」です。ホログラム加工がされていたり、クリアカードだったり、両面がトレカになっていたり。中には公式のロゴらしきものが入っているものまであります。
だから「ロゴがあるから公式」とは言い切れません。
② 「当店オリジナル」と「オンライン特典付」
実は表記そのものが、いちばん分かりやすい手がかりだったりします。販売ページの文言を見比べてみてください。
公式特典の可能性が高い
「オンライン特典付」
「○○(店舗名)特典付」
その店舗に正規に配分された特典であることを示しています。あわせて、韓国の店舗が選べるようになっている販売ページは信頼度が高めです。
お店が独自に用意したもの
「当店特典」
「当店オリジナル特典」
お店が自前で作ったカードという意味です。悪意なく書かれている表記ですが、公式のトレカではありません。ここを読み違えないことが大切です。
もうひとつ、店舗ごとの特典トレカの概要が販売ページに載っているかも判断材料になります。「この店舗ではこの絵柄」と示せるのは、正規の配分を受けているからこそ、という面があります。
③ いちばん確実な手がかりは「絵柄」
ここがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。
質感で見分けられなくなったいま、いちばん確実なのは「その絵柄は、どこから来たのか」を考えることです。
非公式のカードに使われている写真には、傾向があります。
- 発売前後に公式がSNSで公開したティーザー画像
- アルバム本体のフォトブックに載っている写真
- グループや個人のSNSに投稿された写真
- そのアルバムとは無関係な、自主制作コンテンツの場面
- シーズングリーティングやライブの写真
つまり「そのアルバムのトレカとして、ありえない絵」が使われているんです。だから、追いかけている期間が長い方ほど、ひと目で気づけます。「あれ、この写真ってあのときの…?」という違和感が、いちばん強い判断材料になります。
逆に言えば、公式がどんなカードを出したかを知っていることが、そのまま自衛になるということです。集めているうちに自然と身につく力でもあります。
④ 裏面という手がかり
絵柄と並んで、裏面も大きな指針になります。表のデザインは真似しやすくても、裏面の細かな作りまでは再現されていないことがあるからです。
紙質や色味が明らかに違うという話も聞きます。ただ、ここはひとつ気をつけたいことがあります。
多少の色味の違いは、印刷の工程で避けられないものです。同じ公式カードでも、ロットによって微妙に色が変わることはあります。カードの縦横比も、測り方によって少しの差は出ます。わずかな違いだけで偽物と決めつけないでください。
大事なのは、ひとつの要素で判断しないことです。絵柄はどうか、裏面はどうか、どこで買ったものか。いくつかを重ねて考えるのが確実です。
⑤ 買う前に確認できること
手元に届く前に見ておけることを、まとめておきます。
- 特典の表記が「当店オリジナル」になっていないか
- 韓国の店舗を選べる形になっているか
- 店舗ごとの特典トレカの概要が載っているか
- 特典として示されている絵柄が、そのアルバムのものか
- 相場よりも極端に安くないか
- アルバムではなく「トレカだけ」が大量に売られていないか
とはいえ、すべてを疑いながら買うのは疲れてしまいます。私自身、安心できるお店をいくつか見つけてからは、そこで買うようにしています。信頼できる場所を持っておくのが、いちばん気楽な自衛かもしれません。
入手経路そのものについては トレカの入手経路の全体像 にまとめています。
⑥ このサイトでできること
choaliste には、裏面も1枚ずつ表面と紐づけて登録できるという特徴があります。裏面が載っている一覧はほとんどないので、比べたいときに使ってもらえたらと思っています。
ただ、この図鑑にも限界があります。まだ登録されていないカードはたくさんありますし、判断の最終的な責任は持てません。あくまで見比べるための 材料のひとつとして使ってください。
それから、ひとつお伝えしておきたいことがあります。この図鑑では、あえて高い画質での表示をしていません。掲載している画像がそのまま複製に使われることを防ぐためです。少し粗く見えるかもしれませんが、そういう理由だとご理解いただけたら嬉しいです。
掲載画像の無断転載・複製はお断りしています(利用規約)。今後も、投稿してくださった写真を守るための対策を続けていきます。
おわりに
好きな気持ちにつけこむような商品が出回っているのは、本当に悔しいことです。
でも、集めているうちに身につく知識が、いちばんの防具になります。「この写真、あのときのだ」と気づける目は、簡単には真似できません。
この図鑑が、その目を育てる手助けになれたら嬉しいです。
用語については トレカ用語辞典 をどうぞ。